犬は見かけによらない・・?


午前九時ごろ、ミミおばさんが来たよ。十二歳になるミックスのお局様さ。歳のわりに若々しくて、からかいがいがあるんだ。オイラがどつくと負けじとやり返してくるんだ。いつもいつも食べ物のことを考えていて、オイラに投げられたおやつを横からきて、とても上手にキャッチしてとっちゃうんだ。だから、オイラはおばさんから離れておやつをもらうんだ。今までは、この時間だと日差しが強くて暑いから、誘われても、オイラお断りだったけど、ずいぶん涼しくなったから、今日は久々にお供したよ。途中で、他のお局様に会わないよう祈りながら・・だって、チコちゃんっていう柴犬のお局様に会ったらえらいこっちゃだよ。お互い、背中の毛を逆立たせて、鼻に皺をよせ、牙をむき出し・・本当にすごいんだ。オイラ「すっげ〜!」と心の中でつぶやき、その場を離れるんだ。横目でチラチラ見ながら・・ね。まるで、「大奥の犬バージョン」みたいだよ。いつもは、おとなしそうなおばさんなのに・・どこにあんなパワーがあるんだろう?女性っていうのは、「その時」のために力を温存してるのかなあ?